夜が深くなると、北側の屋根から重い足音。朝には庭の鉢が倒れ、柔らかい土に指の長い跡が残っている。——川崎市でアライグマを疑う入口は、姿ではなく、家の内外に同時に残る痕跡です。
この段階で避けるべきなのは、自分でわなを置き、捕まえた個体を別の場所へ移そうとすることです。アライグマは特定外来生物で、捕獲や運搬、野外への放出には外来生物法と神奈川県の防除手続が関わります。
第4次神奈川県アライグマ防除実施計画では、川崎市は「生息密度の上昇を防止するための捕獲」を進める地域に位置付けられています。市町村別の捕獲実績も公表されているため、川崎市では推測ではなく、数字と市の制度をもとに、対処の順序を決めていきましょう。
市の支援が使える被害か、捕獲器具の貸出を受けるのか、民間の建物工事が必要かで担当が変わります。
- 川崎市の捕獲数は平成27年度6頭から令和2年度63頭へ増加し、令和3年度は24頭
- 県は川崎市を生息密度の上昇防止に向けた計画的捕獲の対象地域に位置付けている
- 生活環境被害の最初の相談先は川崎市動物愛護センター
- 捕獲後も屋根・軒天・基礎の開口が残れば、別個体の侵入経路になる
屋根へ上がらず、室内と敷地内の安全な場所から分かる範囲で選んでください。
写真に日付を付け、音がした時間帯と場所を記録してください。種類が確定していなくても、相談してかまいません。
- 川崎市にアライグマがいる事実を捕獲実数で確かめる
- 屋根裏と庭に残るアライグマの被害サインを絞る
- ハクビシンとタヌキを足跡・尾・行動で見分ける
- 川崎市の南北で異なるアライグマの侵入経路を読む
- 川崎市のアライグマ被害を3段階の相談目安で分ける
- 自分でできる初動と捕獲前に止める行動を分ける
- 川崎市の捕獲支援は二つの制度を混同せず確認する
- 七つの区から相談するときも窓口は動物愛護センター
- 特定外来生物の捕獲・運搬・放出を法律から整理する
- 川崎市のアライグマ対策費用は作業範囲で読み解く
- 川崎市で相談先を選ぶ前に書面と担当範囲を確認する
- まとめ|川崎市のアライグマは制度と侵入口を同時に確認
- よくある質問|川崎市のアライグマに関する5問
川崎市にアライグマがいる事実を捕獲実数で確かめる
「一度見ただけだから、たまたま通っただけ」と考えたくなる場面です。川崎市では、県の捕獲表の数字を市の分だけ取り出して読むと、住宅地で警戒すべき理由が見えてきます。
平成27年度6頭から令和2年度63頭まで増えた
第4次神奈川県アライグマ防除実施計画の市町村別表では、川崎市の捕獲数は平成27年度6頭、平成28年度21頭、平成29年度12頭、平成30年度48頭、令和元年度61頭、令和2年度63頭、令和3年度24頭です。7年間を通して捕獲が続き、平成27年度と令和2年度を比べると10倍を超えています。
令和3年度24頭は、県の注意書きとあわせて読む
令和3年度は前年より少ない24頭です。県の計画は、捕獲効率がわなの場所・時期・期間・実施者の技術に大きく左右されるとして、数字の読み方に注意を促しています。さらに県の現行ページは、川崎市で分布が拡大していると案内しています。
横浜・川崎地域757頭から川崎市の分を取り出す
令和3年度の「横浜川崎地域」は757頭ですが、その内訳は横浜市733頭、川崎市24頭です。地域合計を川崎市だけの捕獲数として扱うと、実態を大きく読み違えます。年度別の根拠は第4次神奈川県アライグマ防除実施計画です。
| 年度 | 川崎市 | 横浜市 | 横浜川崎地域 |
|---|---|---|---|
| 平成27年度 | 6頭 | 293頭 | 299頭 |
| 平成28年度 | 21頭 | 453頭 | 474頭 |
| 平成29年度 | 12頭 | 416頭 | 428頭 |
| 平成30年度 | 48頭 | 465頭 | 513頭 |
| 令和元年度 | 61頭 | 685頭 | 746頭 |
| 令和2年度 | 63頭 | 647頭 | 710頭 |
| 令和3年度 | 24頭 | 733頭 | 757頭 |
計画本文に載っている市町村別の数字は、令和3年度までです。令和4年度以降の川崎市単独の捕獲数は、公開資料では見つかりませんでした。
横浜市の制度と数値は横浜市のアライグマに関する記事で扱っています。川崎市の記事では、同じ地域合計を繰り返すのではなく、川崎市24頭という内訳と、市独自の相談経路を中心に見ていきます。
屋根裏と庭に残るアライグマの被害サインを絞る
姿を撮れなくても、家の中と庭で同じ夜に痕跡が増えていれば、判断材料は足ります。被害サインは三つに絞り、一般的な生態説明は広げません。
重い足音は時刻と移動方向を合わせて記録する
屋根裏で聞こえる「ドン」「ゴソゴソ」という音は、アライグマだけの特徴ではありません。私は現場で、猫が歩くようなドシドシした音か、爪でカタカタ引っかくような音かを伺います。毎晩ほぼ同じ時刻に始まるか、雨樋側から屋根中央へ移るなど方向がそろうかを、書き留めておきましょう。ネズミの細かく速い音とは違っても、ハクビシンとの区別には外周の跡が必要です。
手形に似た5本指と餌を探った跡を見つける
泥の上に前足の5本指が長く残り、容器のふたや鉢が動かされているなら、手先を使って餌を探った痕跡です。足跡は定規を横に置いて撮り、歩幅と進行方向も残しておくと、種類を絞りやすくなります。足跡だけの判別はアライグマの足跡の見分け方に詳しくまとめています。
フンと天井のシミは触らず位置だけを残す
屋根裏の一角にフンが重なり、真下の天井へ茶色いシミが出る場合は、滞在が続いている手がかりです。乾いたフンを掃除機で吸わず、点検口から離れて撮影してください。臭いの強い部屋と雨の日の変化を書き留めておくと、雨漏りかどうかを見極める材料にもなります。
被害を見るときは、家の中の汚れと、近所の屋根や塀へ移っていく動きの両方に目を向けてください。
乾いたフンが粉じんになる
清掃では、回収前に範囲を区切り、汚れを生活空間へ持ち込まないようにします。
尿が断熱材から天井板へ移る
調査では、表面のシミだけでなく、上側の断熱材の湿りや汚れまで見ます。
配線周辺の損傷を見落とす
焦げ臭さや停電があれば触らずに、電気設備の点検を先に頼みましょう。
連続する屋根や塀へ移動する
自宅の穴だけでなく、隣の家へ続く移動の道筋を地上から見ておくと、経路をつかみやすくなります。
ハクビシンとタヌキを足跡・尾・行動で見分ける
川崎市の案内はアライグマとハクビシンを同じ相談ページで扱っています。電話の前に種類を言い当てる必要はありません。写真で伝えられる違いだけ、先に押さえておいてください。
5本指でも尾の輪模様があればアライグマを疑う
アライグマとハクビシンは、どちらも前足が5本指です。足跡だけで迷ったら、尾を見ましょう。アライグマは尾に輪状の縞があり、ハクビシンには同じ輪模様がありません。防犯カメラや玄関カメラの一場面でも、尾が写れば絞り込みやすくなります。
白い鼻筋ならハクビシン、4本指ならタヌキ
額から鼻に白い線が通る動物なら、ハクビシンを疑ってください。タヌキの足跡は4本指で、犬に近いまとまり方です。顔だけで決めず、指の数、尾、木登りの経路、フンの位置を組み合わせて見ることをおすすめします。
| 候補 | 足跡 | 顔・尾 | 相談時に伝える行動 | 主な法令区分 |
|---|---|---|---|---|
| アライグマ | 5本指が細長く手形に近い | 目の周りが黒く、尾に輪状の縞 | 容器を開ける、物を動かす、屋根へ上る | 外来生物法の特定外来生物 |
| ハクビシン | 5本指でやや丸く見える | 額から鼻へ白い線、尾に輪模様なし | 細い塀や電線を渡る、同じ場所へ排泄する | 鳥獣保護管理法 |
| タヌキ | 4本指で犬に近い | 顔に黒い部分、尾は輪状ではない | 地上を移動し、庭や床下周辺に現れる | 鳥獣保護管理法 |
「5本指の中型動物」「尾に縞が見える」「屋根裏で重い音」のように、自分の目で見た事実だけを動物愛護センターへ伝えましょう。
川崎市の南北で異なるアライグマの侵入経路を読む
川崎市を一つの住宅地として扱うと、点検する順番を外します。北西側の丘陵地、中央部の多摩川沿い、南東側の密集市街地では、敷地へ入るまでの経路がそれぞれ違います。
多摩・宮前・麻生区では丘陵と緑地の連続を見る
生田緑地は多摩区と宮前区にまたがる多摩丘陵の一角で、標高84mの枡形山を含む起伏のある地形です。都市計画決定面積は約179.3ヘクタール、供用面積は約117.4ヘクタール。林縁、谷戸、斜面、住宅地が連なるため、裏手の樹木、擁壁、物置、雨樋を一つの経路として見ます。
麻生区岡上地区では、県が2018年度から2019年度にアライグマ専用はこわなの設置状況と被害を確認し、自動撮影カメラで侵入を確認しています。捕獲には至らなかったという記録も残っています。北西部の住宅や農地では、小さな痕跡も見過ごさないようにしましょう。
多摩川沿いの中原・高津・幸区では水辺側から追う
中原区、高津区、幸区では、多摩川と支流、河川敷、線路沿いの植生、公園が市街地の近くに続きます。水辺から住宅へ向かう経路を探すときは、川側の生け垣、駐輪場、物置、低い塀から建物外周へ、順に追っていきましょう。
市全体では令和5年度末に都市公園と市営公園が1,287か所、面積771.04ヘクタールあります。公園の多さも目安にしながら、夜に餌と隠れ場所が続いている場所を一つずつ見ていくと、経路が見つかりやすくなります。
川崎区では密集市街地の餌と開口を先に絞る
川崎区は東京湾側にあり、商業・工業・住宅が混在し、北側を多摩川、南側を横浜市鶴見区に接します。丘陵の木から屋根へ移る経路より、生ごみ集積所、飲食店周辺、倉庫、低層住宅の屋根、配管や換気口の開口が連続していないかを先に見てください。
ここまでの三つは、区ごとの地形と建物のつくりから決めた点検の順番です。
| 市内の環境 | 先に見る経路 | 住宅で見る場所 | 判断上の注意 |
|---|---|---|---|
| 多摩・宮前・麻生区の丘陵・緑地周辺 | 斜面林、谷戸、農地、庭木、擁壁 | 雨樋、2階軒、瓦、物置上部 | 岡上地区では自動撮影カメラによる侵入確認記録がある |
| 中原・高津・幸区の多摩川沿い | 河川敷、支流、線路沿い、公園、駐輪場 | 基礎、床下換気口、塀、低い屋根 | 川側から建物外周へ、敷地ごとの痕跡を追う |
| 川崎区の平地・密集市街地 | ごみ集積所、倉庫、路地、低層建物の屋根 | 配管、換気口、軒天、隣棟間 | 工業地・商業地・住宅地が混ざるため、建物ごとに見る |
生田緑地の規模は川崎市「生田緑地について知りたい」、市内の公園数は川崎市「公園をさがす」によります。地形は点検順を決める材料で、区ごとの生息密度を示す数字ではありません。
川崎市のアライグマ被害を3段階の相談目安で分ける
音を一度聞いただけの段階と、天井材まで汚れている段階では、打つ手が違います。痕跡が増えていく速さと、建物への影響で段階を決めます。
軽度でも痕跡が更新されたら観察だけで終えない
古い足跡が一つあるだけなら、記録から始めましょう。一方、翌朝に別の足跡や餌荒らしが増えたら、通過経路が定着し始めています。軽度のうちに外周を一周して入口候補をまとめるほうが、後の調査が短くなります。
音・足跡・フン・建材への影響を手がかりに、記録、行政相談、建物調査のどこから始めるかを決めてください。
敷地の通過か住宅利用かを見極める段階
- 足跡や庭荒らしを1回見た
- 屋根裏の音は単発
- フンや天井のシミはない
- 3日間、時刻と場所を記録
- 餌になる物を密閉
- 地上から外周を撮影
屋根や床下を繰り返し使っている段階
- 複数夜に重い足音
- 入口候補に毛や汚れ
- 新しいフンが増える
- 市の支援の対象かを問い合わせる
- 在室と侵入口を調べる
- 捕獲と封鎖を別に見積もる
衛生・建材・設備へ影響が出た段階
- 天井のシミと強い臭い
- 断熱材が広範囲に乱れる
- 配線付近に損傷や焦げ臭
- 汚染場所へ近づかない
- 設備には触れない
- 捕獲・清掃・封鎖を一体で相談
市の委託業者の檻や器具の貸出は、捕まえるところまでの支援です。屋根裏のフンや軒天の開口は家に残り、足跡や音だけではアライグマとハクビシンを取り違えることもあります。ハウスガード24では、建物内の痕跡と屋根・軒天・基礎を突き合わせ、捕獲後に残る工事の中身まで説明します。
ハウスガード24の対応:音・フン・足跡による種類確認/在室を確認したうえでの追い出し・捕獲対応/清掃・消毒と侵入口封鎖
※現地調査・お見積もりは0円です。永年保証は、対策工事を実施した場合に当社が実際に工事を行った範囲を対象として適用されます。建物全体を無条件に保証するものではありません。
自分でできる初動と捕獲前に止める行動を分ける
自宅で動物の気配が続くと、入口をふさぐか、わなを置きたくなります。最初に行うのは捕獲ではなく、行政と専門家が判断できる記録づくりです。
音・足跡・餌場を記録し夜間の経路を絞る
音が始まった時刻、聞こえた部屋、足跡の向き、荒らされた餌、屋根へ続く物を一枚のメモにまとめておきましょう。生ごみ、落果、ペットフード、観賞魚の餌は屋外へ残さず、ふた付きの容器へ移してください。
- 室内から音の時刻と移動方向を記録する
- 足跡の横に定規を置き、周囲を含めて撮影する
- 庭の落果、生ごみ、餌をその日のうちに片づける
- 屋根へ接する枝、物置、塀を地上から見ておく
捕まえた個体の扱いを、設置前に決める
アライグマは特定外来生物で、飼養・保管・運搬・野外への放出などが原則禁止されています。捕まえてから処置に困るのを避けるため、設置前に、届出、回収、処分を誰が担うかまで決めておいてください。規制の全体像は環境省「何が禁止されているの?(外来生物法の規制)」にまとめられています。
開口は、中にいないと確かめてから塞ぐ
アライグマが屋根裏に残ったまま入口を閉じると、天井や壁を押し破る経路を探します。子が残る時期は親だけを外へ出しても終わりません。高所の開口は、地上から撮るだけにしておきましょう。施工は、中にいないこと、子が残っていないことを確かめてから行います。私は現場で、追い出す前に入口だけを塞ぐことはしないよう、必ずお伝えしています。
- 届出や許可を取らずに捕獲器具を置く
- 捕まえた個体を公園、河川敷、山林へ移す
- 動物が残る状態で屋根や床下の入口を閉じる
- 乾いたフンを掃除機やほうきで舞い上げる
川崎市の捕獲支援は二つの制度を混同せず確認する
「市がわなを貸してくれる」と聞いても、全件が同じ手順ではありません。生活環境被害に対する委託業者の対応と、捕獲許可を得た市民への器具貸出は、別の制度です。
生活環境被害では動物愛護センターへ先に伝える
川崎市は、アライグマやハクビシンが住居へ侵入した、庭の果実や観賞魚を食べたといった生活環境被害がある場合、市が委託した業者による檻の設置や手捕り対応を案内しています。誰でも自由に器具を借りる制度だと考えず、被害内容を動物愛護センターへ伝えるのが先です。
無料の捕獲器具貸出は許可証の写しが必要
川崎市有害動物捕獲支援要綱では、対象をハクビシンと、動物愛護センター所長が必要と認める動物としています。支援内容は助言、捕獲器具の貸出、処分です。器具の貸出は無料で期間限定ですが、申請時に有害動物捕獲支援依頼書と捕獲許可証の写しが必要です。アライグマの被害でこの貸出を使えるかは、申込の前に動物愛護センターへたずねておきましょう。
貸出日数と捕獲後の扱いは申込時に聞く
要綱が定める貸出期間は「一定期間」です。また、要綱の処分支援は捕獲許可を受けた人が実施する形で、生活環境被害を受けた際の委託業者対応とは役割が異なります。どちらの経路を使うかで、捕獲後の個体を誰が扱うかが変わります。
| 相談の経路 | 対象・条件 | 市の支援 | 費用・期間 | 捕獲後の扱い |
|---|---|---|---|---|
| 生活環境被害の相談 | 住居侵入、庭の果実や観賞魚の捕食など | 委託業者が庭先へ檻を設置、または手捕り対応 | 公開FAQに固定期間の記載なし | 動物愛護センターへ問い合わせる |
| 有害動物捕獲支援要綱 | ハクビシン等が対象。許可を得た市民が依頼書と許可証写しを提出 | 助言、捕獲器具の貸出、処分支援 | 器具貸出は無料・一定期間 | 許可取得者が要綱に沿って対応 |
| アライグマ防除の届出 | 県の防除実施計画へ参加して捕獲する場合 | 届出・従事者証などの手続が要る | 手続と実施体制による | 放野せず、計画に沿って処理 |
貸出の決まった日数は、公開文面にはありませんでした。制度の本文は川崎市「有害動物捕獲支援要綱」で読めます。申込時に、どの条件が当てはまるかを聞いてください。
七つの区から相談するときも窓口は動物愛護センター
川崎区、幸区、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区のどこで被害が出ても、アライグマとハクビシンの相談ページが示す連絡先は同じです。区役所を順に探すより、動物愛護センターへ被害状況をまとめて伝えるほうが早く進みます。
川崎区から麻生区まで同じ連絡先へ伝える
相談先は川崎市健康福祉局保健医療政策部動物愛護センターです。所在地は〒211-0013 川崎市中原区上平間1700番地8、電話は044-589-7137。市のFAQでは、アライグマの捕獲は神奈川県アライグマ防除実施計画に基づく届出が必要だと案内しています。
案内が載っている市の公式ページは川崎市「家の中(屋根裏、床下、壁の隙間等)に野生動物(アライグマ、ハクビシンなど)がいます。駆除してください。」です。
所有関係とわなを置く場所を相談前に決めておく
自宅の庭か、賃貸住宅の共用部か、隣家の屋根かで、器具を置ける人が変わります。持ち家は所有者、賃貸は管理会社や家主、共同住宅は管理組合との調整が先です。相談時には、住所、区名、所有関係、設置候補、写真をそろえておきましょう。私が現地で最初に伺うのは、いつ被害に気づいたか、ほかの業者に見てもらったことがあるか、以前にも害獣の被害があったか、の三つです。業者に頼むときのために、こちらも思い出しておいてください。
- 川崎市内の区名と被害が起きた住所
- 住居侵入、庭の果実、観賞魚など被害の種類
- 足跡、フン、音、目撃した動物の特徴
- 持ち家、賃貸、共同住宅など管理権限
- 捕獲器具を置ける場所と見回りできる人
特定外来生物の捕獲・運搬・放出を法律から整理する
アライグマとハクビシンを同じ「中型害獣」として扱うと、手続を取り違えます。見た目が似ていても、適用される制度は同じではありません。
県の防除に参加するなら従事者の届出を出す
神奈川県は外来生物法に基づき、県全域を対象として2024年4月1日から2029年3月31日まで第4次計画を実施しています。市町村や地域住民が計画へ参加する場合は、届出、従事者証、捕獲記録などの手続が要ります。県の制度入口は神奈川県「アライグマの防除」です。
川崎市の一般的な鳥獣捕獲許可ページでは、申請書提出後、許可証等の交付まで約1週間、手数料はかからないとしています。ただしアライグマは県計画に基づく届出の案内があるため、自己判断で一般許可だけを選ばず、先に動物愛護センターに問い合わせてください。
ハクビシンとの法律の違いを押さえる
ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象で、アライグマは特定外来生物です。捕獲後に放せない点、運搬の扱い、届出の根拠が違います。アライグマ全般の法令と駆除工程はアライグマ駆除の解説記事へ譲り、ここでは、川崎市で最初に連絡する窓口と手続だけを扱います。
川崎市のアライグマ対策費用は作業範囲で読み解く
捕獲器具が無料でも、建物の復旧まで無料になるわけではありません。費用は「個体への対応」と「住宅を再び使われない状態へ戻す作業」の二つに分かれます。
川崎市でアライグマ対策を依頼するときの範囲別相場
| 現場の状態 | 一般相場 | 見積もりに入り得る内容 |
|---|---|---|
| 痕跡と入口が限定的 | 1〜5万円 | 現地確認、少数の入口候補、局所的な対策 |
| 屋根裏利用と複数の開口 | 5〜15万円 | 追い出し・捕獲対応、複数面の確認、清掃と封鎖 |
| フン尿・断熱材・天井への影響 | 15〜30万円台 | 広い清掃、消毒、断熱材確認、再発防止施工 |
| 2階軒や屋根面に足場が必要 | 上記に5〜20万円加算 | 高所へ安全に届く設備と施工時間 |
痕跡と入口が限定的
屋根裏利用と複数の開口
フン尿・断熱材・天井への影響
2階軒や屋根面に足場が必要
見積書は5つの費用要因で読み比べる
- 調査範囲:屋根裏だけか、床下・屋根・建物四周まで含むか
- 侵入口の数:一面だけか、複数面の瓦・軒天・基礎を施工するか
- 清掃・消毒の範囲:フン回収だけか、巣材や断熱材まで扱うか
- 再発防止工事:現在の入口だけか、予備の開口も補強するか
- 足場:2階の軒や屋根面へ安全に届く設備が必要か
害獣全体での業者の比べ方は害獣駆除の相談先を比べる記事で説明しています。
川崎市で相談先を選ぶ前に書面と担当範囲を確認する
行政へ相談すれば建物の工事も終わる、民間へ頼めば市の手続は要らない、ということはありません。どこまでを市が受け持ち、どこからを業者に頼むかを、紙に書き出しておきましょう。
捕獲と建物工事を分けて頼む
市の制度は捕獲・駆除の支援が中心です。民間業者へは、屋根裏の調査、フンと巣材の除去、消毒、破損箇所の補修、侵入口封鎖のうち、どこまでを頼むかを決めましょう。見積書には「捕獲器具」だけでなく、建物のどの面を施工するかを書いてもらってください。
封鎖箇所と保証対象を同じ番号で照合する
外周写真に番号を付けてもらい、その番号が見積書、施工前後写真、保証書でそろっているかを確かめましょう。「屋根まわり一式」だけでは、再侵入した場所が対象か判断しにくくなります。私が他社の工事のあとに見た家では、塞いだつもりの箇所に細かな隙間が残っていたり、入口が見落とされていたりしました。どこを塞いだかを書面で追えれば、こうした漏れに気づけます。未施工範囲、経年劣化、天災など対象外になる条件も、契約の前に書面で読んでおいてください。
ハウスガード24が選ばれる7つの理由
現地調査もお見積もりも無料
種類、侵入口、汚染範囲を確認したうえで、必要な対策工事を判断できます。
作業内容を見積書で一つずつ確認
封鎖する箇所と材料、清掃・消毒の範囲を項目に分けて説明します。
対策工事に永年保証
保証内容、「永年」の定義、対象外条件を保証書へ記載します。
当社が実際に対策工事を行った範囲で再被害を確認した場合、再点検と無償での再施工を行います。工事完了日が保証開始日です。
「永年」の定義:当社が害獣の駆除・対策事業を継続し、ご本人が保証住宅に住んでいる期間です。ご本人限りで有効となり、建物を譲渡した場合は次の所有者へ引き継がれません。
保証の対象外:施工していない範囲からの侵入、地震・台風・落雷・水害・豪雪などの天災、建物の経年劣化・腐食・変形、封鎖箇所へ手を加えた場合、地中からの侵入、足場がなく調査・施工できない範囲。
確認ポイント:保証対象を施工写真と見積書の番号で照合し、保証書と一緒に保管します。
対策工事のお申込み全員に噴霧器
対策工事をお申し込みの方全員に、害獣よけ自動噴霧器「ネズミガード24」(9,800円相当)をお付けします。
担当職人へ直接連絡できる
施工を担当した職人と、LINE・電話・メールで直接やりとりできます。
神奈川県内の営業所から対応
神奈川営業所は〒242-0006 神奈川県大和市南林間1-10-17です。川崎市を含む県内の相談を24時間365日受け付け、お問い合わせから最短30分で対応します。訪問時刻は出動状況と道路状況を確認して案内します。
件数と時点を確認できる利用者評価
Googleクチコミ ★5.0(32件・2026年9月時点)。調査、説明、施工後対応について寄せられた内容も確認できます。
対応エリアと営業所
川崎市は大和市南林間の神奈川営業所から対応します。関東・山梨・静岡に対応しています。営業所は東京本社(中央区日本橋茅場町)と千葉(松戸市)・埼玉(熊谷市)・神奈川(大和市)・茨城(つくば市)・山梨(甲府市)・静岡(静岡市)・浜松(浜松市)の8か所です。群馬・栃木は近隣の営業所から出張対応します。
行政の捕獲支援、建物の清掃、侵入口封鎖、保証の担当範囲を分けて説明します。
まとめ|川崎市のアライグマは制度と侵入口を同時に確認
川崎市では、令和3年度まで市単独の捕獲実数が公表され、県の第4次計画でも生息密度の上昇を防止する地域に位置付けられています。捕獲数が前年より減った年も、住宅に残る痕跡には引き続き目を配ります。
市の捕獲制度と、住宅の侵入口対策を別々に進めることが要点です
川崎市は南北で地形と住宅環境が異なります。足跡、音、フン、餌場から経路を絞り、捕獲は動物愛護センター、建物の調査は業者と、相談先を使い分けましょう。
まずそろえるもの
3日分の音、足跡、フン、荒らされた場所、開口の写真を、相談の前にそろえてください。
市へ伝えること
区名、住所、所有関係、生活環境被害、わなを置ける場所を動物愛護センターへ伝えると、話が早く進みます。
建物側で見比べること
清掃、消毒、断熱材、複数の侵入口、足場、保証対象を、見積書で見比べることをおすすめします。
市の捕獲支援を利用しても、屋根裏のフン、汚れた断熱材、壊れた軒天は残ります。ハウスガード24では、捕獲後に必要な衛生処理と再侵入を防ぐ施工を、箇所ごとに説明します。
ハウスガード24の対応:建物四周と屋根裏の現地調査/フン・巣材の回収と消毒/金属材を使った侵入口封鎖と施工写真の共有
※現地調査・お見積もりは0円です。永年保証は、対策工事を実施した場合に当社が実際に工事を行った範囲を対象として適用されます。建物全体を無条件に保証するものではありません。
よくある質問|川崎市のアライグマに関する5問
市の対応範囲、捕獲器具、相談窓口、法律、建物工事について、依頼前に迷いやすい点に答えます。
Q. 川崎市ではアライグマを捕獲してもらえますか?
A. 被害の内容によります。住居への侵入や庭の果実・観賞魚の捕食など生活環境被害がある場合、市の委託業者が庭先へ檻を設置したり、手捕りで対応したりする案内があります。まず動物愛護センターへ被害内容を伝えてください。
Q. 捕獲器具は無料で何日間借りられますか?
A. 川崎市有害動物捕獲支援要綱が適用される場合、器具は無料で一定期間借りられます。アライグマが貸出の対象になるか、必要な書類と期間は申込時に聞いてください。
Q. 川崎区や麻生区など、区役所へ相談すればよいですか?
A. 区役所ではなく、動物愛護センターに相談しましょう。アライグマとハクビシンに関する川崎市のFAQは、7区共通の問い合わせ先として動物愛護センターを掲載しています。電話は044-589-7137です。
Q. 捕まえたアライグマを多摩川や山へ放せますか?
A. 放せません。アライグマは特定外来生物で、野外への放出や許可のない運搬などが原則禁止されています。わなを置く前に、捕獲後の扱いまで決めてください。
Q. 市の捕獲が終われば、屋根裏の工事は不要ですか?
A. 捕獲だけでは終わりません。個体がいなくなっても、フン、汚れた断熱材、壊れた軒天、侵入口は家にそのままです。清掃・消毒のあと、ほかにいないことを確かめて入口を塞がないと、別の個体が同じ穴を使えてしまいます。

