夕方、屋根裏でバサバサと音がする。軒下のコンクリートに、黒くて細長いものが点々と落ちている。心当たりがあるなら、すでにねぐらとして使われている段階です。
ここで、すき間を塞いでしまわないでください。中にいる状態で封鎖すると、屋根裏で死なせてしまいます。腐敗した臭いとウジの発生が数週間続き、対処する前より状況が悪くなります。
コウモリにできるのは「追い出し」と「封鎖」の2つだけです。捕獲も殺傷も鳥獣保護管理法で禁じられています。そして追い出しには、やってよい時期とやってはいけない時期があります。この記事では、時期の見きわめ方、作業の手順と材料、清掃、費用の目安を順に説明します。
順番を飛ばすと、中に閉じ込めてしまうか、塞ぎ残したすき間から戻られるか、どちらかの失敗が起きます。出産・子育て期の6〜8月と、冬眠期の11〜3月は追い出せません。
- 追い出してよいのは4〜6月上旬と9〜10月の2つの時期だけです。
- 捕獲・殺傷は許可なくできません。できるのは追い出しと封鎖です。
- アブラコウモリは約1.5cmのすき間を通ります。1か所の塞ぎ残しで戻られます。
- 封鎖の前に、数日かけて出入りがないことを確かめましょう。
このあとは、コウモリかどうかの見きわめから業者の選び方まで、作業の順に説明します。
- コウモリの追い出しが必要か30秒で確認する6項目
- 家に入るコウモリの正体とネズミとの見分け方
- コウモリをフンと音でネズミ・ハクビシンと見分ける
- コウモリの被害が進む3段階と放置したときの害
- 追い出してはいけない時期がある|月別カレンダー
- 鳥獣保護管理法でできること・できないこと
- コウモリの追い出し手順5ステップと使う材料
- フンの清掃と消毒を安全に進める6つの手順
- DIYでどこまでできるか|高さとフンの量で判断
- コウモリ対策でよくある5つの失敗と正しい順番
- コウモリの追い出し費用と金額が変わる5つの要因
- 業者を選ぶときに契約前へ確認したい8項目
- よくある質問|コウモリの追い出しに関する5問
- まとめ|コウモリの追い出しは時期と封鎖で決まる
- コウモリの追い出しと一緒に確認したい5つの記事
コウモリの追い出しが必要か30秒で確認する6項目
まず、いまどの段階にいるのかを確かめておきましょう。立ち寄っているだけなのか、ねぐらとして定着しているのかで、必要な作業が変わります。次の6項目を見てください。
当てはまるものを選んでください
屋根には登らず、地上と室内から分かる範囲で見ていきましょう。
フンが一か所にまとまって落ちているなら、その真上か真横が出入り口です。位置を写真に残し、いま作業してよい時期かどうかを、後の章の月別カレンダーで確かめてください。
家に入るコウモリの正体とネズミとの見分け方
対処を始める前に、相手がコウモリかどうかを見きわめておきましょう。コウモリかネズミかで、法律上できることがまったく変わるためです。ここを取り違えると、良かれと思ってやったことが法律違反にあたってしまいます。
住宅に入るのはほぼアブラコウモリ1種
日本の住宅に入るコウモリは、そのほとんどがアブラコウモリです。イエコウモリとも呼ばれ、名前のとおり人家をねぐらにします。山林ではなく市街地と住宅地で暮らす種なので、関東の戸建てで屋根裏にコウモリがいる場合、まずこの種と考えて差し支えありません。
体長4〜6cmで、1.5cmのすき間を通る
体長は4〜6cm、体重は5〜10g程度です。「こんな細いところからは入らない」という思い込みが、そのまま再発を招きます。約1.5cmのすき間があれば通れるため、封鎖では「ここは大丈夫」と判断した場所こそ確かめてください。
| 項目 | アブラコウモリの特徴 | 対処への影響 |
|---|---|---|
| 体の大きさ | 体長4〜6cm、体重5〜10g程度 | わずかなすき間から入る |
| 通れるすき間 | 約1.5cm | 塞ぎ残しが再発に直結する |
| 活動時間 | 夜行性。日没後に飛び出し、明け方に戻る | 追い出しは日没直前が最適 |
| 食べ物 | 蚊やユスリカなどの小型昆虫 | 人を襲わない。噛まれるのは掴んだ場合 |
| ねぐら | 屋根裏、軒下、換気口、瓦のすき間 | 高所が多く、自分での作業が危険になりやすい |
| 習性 | 同じねぐらに戻る帰巣性が強い | 追い出しだけでは戻る。封鎖まで必要 |
数値は住宅に入るアブラコウモリの目安です。ねぐらの場所と通れるすき間の幅は、封鎖の範囲をどこまで広げるかに直結します。
出典:環境省の鳥獣保護管理に関する資料、および当社の現地調査記録(2026年9月時点)。
コウモリをフンと音でネズミ・ハクビシンと見分ける
屋根裏で音がするというだけでは、コウモリとネズミの区別はつきません。決め手になるのはフンです。
フン|乾いて崩れ、虫の羽が混じる
コウモリのフンは乾いていて、指で潰すとパラパラ崩れます。虫の羽や外骨格が混じるため、光の角度でキラキラして見えます。落ち方にも差が出ます。コウモリは軒下や換気口の真下など一か所にまとまって落とし、ネズミは移動しながら経路に沿って点々と落とします。一か所に山のようにたまっていれば、その真上か真横が出入り口です。
音|重さと時間帯で3種類に分かれる
いちばん分かりやすい違いは音の重さです。天井板がミシミシとたわむような重い足音なら、コウモリではありません。体重10g程度のアブラコウモリで天井が揺れることはまずないためです。音がする時間帯も違います。コウモリは日没直後と明け方に集中し、ネズミは夜通し断続的、ハクビシンは人が寝静まった深夜に多くなります。生態と対策の全体像はコウモリ駆除完全ガイドにまとめています。
| 比較項目 | コウモリ | ネズミ | ハクビシン |
|---|---|---|---|
| 音の質 | バサバサという羽ばたきと高い声 | カリカリ、カサカサ | ドタドタ、ミシミシ |
| 音の時間帯 | 日没直後と明け方に集中 | 夜通し断続的 | 深夜 |
| 体重の目安 | 5〜10g | 10〜300g | 3〜4kg |
| フンの質感 | 乾いて崩れ、虫の羽が混じる | 硬く潰れにくい | 太く、果物の種を含む |
| フンの落ち方 | 一か所にまとまる | 経路に沿って散らばる | 同じ場所にためる |
| 法律上の扱い | 鳥獣保護管理法の対象 | 家ネズミ3種は対象外 | 鳥獣保護管理法の対象 |
音だけで決めず、フンの質感と落ち方を合わせて判断してください。屋根裏の物音の切り分けは屋根裏の物音の正体と動物の見分け方でも解説しています。
出典:当社の現地調査記録(2026年9月時点)。体重と体長の目安は環境省の鳥獣保護管理に関する資料によります。
相談目安 掃除しても同じ位置に数日でたまり直すとき。
プロの視点 たまっている位置の真上か真横が、出入り口です。
コウモリの被害が進む3段階と放置したときの害
コウモリの被害は、時間とともに段階的に悪くなります。厄介なのは、初期は音と少量のフンしか出ないため見過ごされやすいことです。次のどの段階に当たるかを見てください。
フンのたまり方と臭いの出方で、3段階に分かれます。
夜間に立ち寄っている段階
- 数匹が夜間だけ軒下や換気口を使い、フンは少量です。
- 出入り口の位置を写真に残し、作業してよい時期かを確かめましょう。
相談目安:多くは追い出しと封鎖だけで収まります。撮った出入り口の写真を見せながら、相談してください。
毎日出入りしている段階
- 決まった場所から毎日出入りし、アンモニアの臭いが出ています。
- フンの落ちる位置に養生を敷いておくと、被害が広がるのを止められます。
屋根裏に棲みついている段階
- 悪臭が居住空間まで下り、フン尿が断熱材や天井材に染みています。
- その部屋の使用を控え、屋根裏へ上がらないでください。
フン尿は断熱材に染み、洗って戻せない
フン尿は屋根裏にたまり、断熱材へ染み込みます。断熱材は一度汚れると洗っても元に戻らないため、新しいものに取り替えます。天井板まで染みると室内側にしみが出て、駆除に加えて内装の補修も要ります。
臭いは点検口や通気口から下りてくる
フン尿のアンモニア臭は、屋根裏から通気口や天井の点検口を通って居住空間へ下りてきます。2階だけに原因の分からない生臭さがあるときは、屋根裏のフンが元になっていないかを疑ってください。
ダニとノミは、コウモリが去ったあとに残る
住んでいる方の暮らしに直接響くのが、この虫の問題です。コウモリが出ていっても、寄生していたダニとノミは屋内に残ります。追い出したあともかゆみが続くときは、フンの清掃と消毒まで済んでいるかを見直してください。
音は就寝時間と重なる
活動時間は日没後と明け方です。ちょうど就寝中と重なるため、気になり始めると眠れなくなります。音の記録を取ると、次の章で時期を判断する材料にもなります。
放置したときの害は、建材・臭い・寄生虫・睡眠の4つに及びます。
断熱材と天井材が交換になる
染み込んだ断熱材は洗って戻せません。天井板まで届くと、室内側にしみが出ます。
2階だけ生臭いという形で出る
屋根裏の臭いが点検口や通気口を通って居住空間へ下りてきます。
ダニとノミが屋内に残る
コウモリが去ったあとも残り、かゆみや皮膚炎の相談につながります。
日没後と明け方に音が出る
就寝時間と重なるため、気づいたあとは眠りが浅くなります。
コウモリのねぐらは軒天や屋根のすき間など高い場所に多く、出入り口を地上から全部見つけるのは簡単ではありません。6〜8月は追い出しができませんが、出入り口の特定と養生、見積もりまでは今のうちに済ませられます。9月の着工に間に合わせる準備としてご相談ください。ハウスガード24は自社施工で対応しています。
ハウスガード24の対応:日没時の観察による出入り口の特定/時期に合わせた作業計画/全個体の退去を確認してからの封鎖
※現地調査・お見積もりは0円です。永年保証は、対策工事を実施した場合に当社が実際に工事を行った範囲を対象として適用されます。建物全体を無条件に保証するものではありません。
追い出してはいけない時期がある|月別カレンダー
コウモリの追い出しで、いちばん気をつけたいのが時期です。理由は単純で、飛べない子が中にいる時期に親だけを追い出すと、子が取り残されて死んでしまうからです。
死骸は屋根裏で腐り、強い臭いとウジ、ダニの大量発生を招きます。追い出した結果、状況が悪くなる典型的な失敗です。
作業してよいのは4〜6月上旬と9〜10月
4月から6月上旬は冬眠明けの活動期で、まだ子がいません。9月から10月は子が巣立ち、全個体が自分で外へ出られます。この2つの時期だけが作業に向いています。6月から8月は出産・子育て期にあたり、追い出しはできません。11月から3月は冬眠期で、動かないため追い出せず、無理に触れば捕獲の扱いになるおそれがあります。家の中で冬眠しているコウモリは追い出しにくいため、私は現場で冬の工事をお勧めしていません。ただ、建物のつくりによっては、冬でも問題なく施工できる家もあります。
| 時期 | コウモリの状態 | 追い出し | この時期にやること |
|---|---|---|---|
| 3月 | 冬眠から覚め始める | 準備 | 冬のあいだに傷んだ外壁と軒下の下見 |
| 4月〜6月上旬 | 活動期。まだ子がいない | 適期 | 追い出しと封鎖 |
| 6月中旬〜8月 | 出産・子育て期 | 不可 | 出入り口の記録、フンの受け皿設置、調査の依頼 |
| 9月〜10月 | 子が巣立ち、活動期 | 適期 | 追い出しと封鎖。依頼が集中するため早めの予約 |
| 11月〜3月 | 冬眠期 | 不可 | 屋根裏に残っていないと確認できた場合の封鎖と清掃 |
去ったのではなく、冬眠して動かなくなっているだけの場合があります。音がしないからと封鎖すると、冬眠中の個体を閉じ込めます。冬の封鎖は、屋根裏に残っていないことを確認できたときに限ってください。
時期の区分は当社の施工実績にもとづく目安です。地域と気候で前後します。
夏に気づいたときにやっておく3つのこと
6月から8月に気づいた場合、追い出しはできません。ただし何もしないのが正解でもありません。この期間にやれるのは次の3つです。出入り口を特定して写真に残すこと。フンが落ちる場所に養生シートを敷いて被害の拡大を止めること。そして9月に入ってすぐ着工できるよう、調査と見積もりを先に済ませておくことです。9月から10月は依頼が集中するため、夏のうちに調査だけ終えておくと待たずに済みます。
相談目安 夕方に建物のまわりを飛ぶ姿を続けて見かけるとき。
プロの視点 ねぐらの候補は、日没時の飛び出しを見れば絞り込めます。
鳥獣保護管理法でできること・できないこと
ここは正確に押さえておいてください。捕まえる・殺すといった行為には、罰則が定められています。
許可なくできないのは、捕まえる・殺す・飼う
鳥獣保護管理法は、野生の鳥や獣を守るための法律です。コウモリもこの法律で守られる鳥獣にあたります。許可なくできないのは、素手や網やカゴで捕まえること、殺虫剤を直接吹きかけたり叩いたりして殺傷すること、そして飼育することです。違反したときの罰則は、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金です。
許可なくできるのは、追い出す・塞ぐ・掃除する
一方で、忌避剤や光や音で外へ出るよう促す追い払いは、捕獲にも殺傷にもあたらないため、原則として許可は要りません。全個体が外に出たあとに出入り口を塞ぐこと、落ちたフンを掃除することも同じです。つまり、個人が法律に沿ってできる対処は、追い出しと封鎖の2つです。駆除と聞くと殺処分を思い浮かべるかもしれませんが、コウモリにその選択肢は法律上ありません。
どうしても捕獲が必要な状況では都道府県知事の許可が要り、通常は専門業者が手続きを含めて対応します。許可の要否と手続きは、環境省「捕獲許可制度の概要」に載っています。制度全体の位置づけは環境省「鳥獣保護管理法の概要」にまとまっています。地域ごとの運用は、お住まいの自治体の鳥獣担当窓口に問い合わせることをおすすめします。
コウモリの追い出し手順5ステップと使う材料
ここからが実際の作業です。順番に意味があるので、飛ばさずに進めてください。とくにステップ3を省くと、コウモリを屋根裏に閉じ込めてしまいます。作業できるのは4〜6月上旬か9〜10月だけです。
ステップ1|出入り口をすべて特定する
ここで作業全体の成否が決まります。1か所でも見落とすと、封鎖しても意味がありません。最も確実なのは、日没の時間帯に外へ立ち、どこから飛び出すかを直接見ることです。出入りが多いのは、日没後30分ほどのあいだです。複数の面を同時に見るのは難しいので、日を分けて東西南北をそれぞれ観察してください。室内で音がする位置を確かめたあと、外周を一周し、屋根の取り合い、軒天、換気口、戸袋、配管の貫通部を、毎回同じ順番で見ていきましょう。
| 出入り口になりやすい場所 | 見るポイント | 見つけたときの注意 |
|---|---|---|
| 軒下・軒天の合わせ目 | 塗装の剥がれ、板の反りによるすき間 | 上から見ても気づきにくい場所 |
| 換気口・通気口 | 網の破れ、外れ、目の粗さ | 通気を止めない封鎖が要る |
| 屋根の棟・瓦のすき間 | 瓦のズレ、漆喰の割れ | 屋根に登らず地上から撮る |
| 破風板と外壁の取り合い | 経年でできた縦方向のすき間 | 光が漏れていれば外とつながる |
| 雨戸の戸袋 | 内部の空洞と下端のすき間 | ねぐらそのものになりやすい |
| エアコンの配管まわり | パテの劣化と欠損 | 室内側からも確認できる |
塞ぎ残しが再発の最大の原因です。1か所目が見つかったあとも、表の残り5か所を同じ順番で見てください。
出典:当社の現地調査記録(2026年9月時点)。
相談目安 開きが1.5cm以上あり、真下にフンが落ちているとき。
プロの視点 高所は登らず、地上から望遠で撮って判断します。
ステップ2|日没直前に忌避剤で追い出す
忌避剤は、動物が嫌がる匂いの成分で近寄らせないようにする薬剤です。コウモリ用にはハッカ系の成分を使ったスプレータイプやくん煙タイプが市販されています。使うのは日没直前です。飛び出す時間に合わせることで、中に残る個体を減らせます。
| タイプ | 向いている場所 | 効果の持続 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スプレー型 | 軒下・換気口など外から直接届く場所 | 短い | ピンポイント向き。広い屋根裏には届かない |
| くん煙型 | 屋根裏など閉じた空間の全体 | 作業時のみ | 屋根裏に入る必要がある。逃げ道を開けたまま使う |
| ジェル・設置型 | 出入り口の周辺に置いて近寄らせない | 比較的長い | 補助として使う。追い出しの主役にはならない |
どのタイプも効果は永続せず、時間とともに薄れます。コウモリには同じねぐらへ戻る習性があるため、忌避剤だけで終えると、効果が切れた頃にまた戻ります。必ず物理的な封鎖まで進めてください。
製品ごとの使用条件は表示に従ってください。
ステップ3|全個体が出たことを確かめる
追い出した翌日以降は、数日かけて出入りがないことを確かめましょう。夜間に音がしないか、新しいフンが落ちていないかを見てください。ここを焦って翌日すぐ塞ぐと、残っていた個体を閉じ込めます。屋根裏で死なせると、臭いは数週間続き、ウジとハエが発生します。死骸の位置が分からなければ、天井を開けて探すしかありません。
ステップ4|すき間を封鎖する
封鎖は、コウモリが通れる1.5cm以上のすき間をすべて塞ぐ作業です。使う材料は場所で変わります。細いすき間や配管まわりはシーリング材、換気口など通気を残す場所は目の細かい金属メッシュ、広い開口部は板やパテで、内外の両側から施工します。一度対策した家で再発したときは、塞ぎ残した2つ目、3つ目のすき間が無いかを探し直しましょう。私が現場で他社の施工のあとを見ると、封鎖したつもりの箇所に細かなすき間が残っていたり、出入り口そのものが見落とされていたりします。
| 場所 | 使う材料 | 注意点 |
|---|---|---|
| 細いすき間・配管まわり | シーリング材(コーキング) | 雨のかかる場所は防水性のあるものを選ぶ |
| 換気口・通気を残す場所 | 金属メッシュ(パンチングメタル) | 目の細かいものを使う。通気を止めると結露の原因になる |
| 広い開口部 | 板・パテ | 内外の両側から施工すると確実 |
換気口を完全に塞ぐと、屋根裏に湿気がこもって結露やカビ、木材の腐りを招きます。コウモリは通さないが空気は通す状態を作るのが正しい封鎖です。金属メッシュを使うのはこのためです。
材料の選定は当社の施工基準(2026年9月時点)によります。
相談目安 拭き取っても、同じ場所に汚れが付き直すとき。
プロの視点 汚れが集まる場所の真上と真横から、出入り口を探します。
ステップ5|封鎖のあとに再点検する
封鎖して終わりではありません。数日から1週間後に、新しいフンと音がないかを同じ場所で確かめておきましょう。作業前と同じ角度で写真を撮っておくと、違いを見比べやすくなります。翌年の活動期に音が戻らなければ、そこで初めて封鎖が完全だったと分かります。
フンの清掃と消毒を安全に進める6つの手順
封鎖まで終えても、フンをそのままにしておくと臭いが消えず、寄生していたダニが屋内へ下りてきます。
清掃の6手順|湿らせてから回収する
| 手順 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1. 装備 | 防じんマスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖、帽子を着ける | 粉じんの吸い込みとダニの付着を防ぐ |
| 2. 湿らせる | フンに霧吹きで水をかけてから作業する | 乾いたフンは崩れて舞い上がる |
| 3. 回収 | ヘラで集め、厚手の袋に入れて密閉する | 運ぶ途中で散らさない |
| 4. 拭き取り | 床材を拭き上げる | 目に見えない汚れを残さない |
| 5. 消毒 | 消毒剤を散布する | 臭いとダニの両方に効く |
| 6. 装備の処分 | 使った手袋とマスクはその場で袋に入れて捨てる | ダニを室内へ持ち込まない |
足場のない場所へ乗ると天井を踏み抜きます。点検口から見える範囲で終える判断も含めて、無理をしないでください。
手順は当社の作業基準(2026年9月時点)によります。使用する薬剤は製品表示に従ってください。
掃除機ではなく、湿らせて拭き取る
乾いたフンを掃除機で吸うと、排気口から細かい粉じんが部屋じゅうに広がります。フィルターを通り抜ける大きさなので、かえって吸い込む量が増えます。必ず湿らせてから、拭き取って回収してください。ほうきで掃くのも、同じ理由でやめておきましょう。
DIYでどこまでできるか|高さとフンの量で判断
自分でどこまでやれるかは、作業する高さとフンの量の2つで決まります。
脚立で安全に届く範囲までが目安
| 被害レベル | 状態 | 自分でやれるか | 理由 |
|---|---|---|---|
| 軽度 | 出入り口が1〜2か所、手の届く高さ、フンが少量、時期が適期 | 条件付きで可能 | 脚立で安全に届く範囲なら対応できる |
| 中度 | 2階以上の高所、出入り口が複数、屋根裏にフンが蓄積 | 業者を推奨 | 高所作業の転落と、清掃に防護装備が要る |
| 重度 | 断熱材にフン尿が浸透、悪臭が常態化、繁殖している | 業者へ | 建材の交換と消毒を含み、個人での原状回復は難しい |
2階の軒下と屋根まわりは、脚立での作業そのものが危険です。高所は業者に任せる、と先に決めておくと迷いません。
区分は当社の相談対応の実績にもとづく目安です(2026年9月時点)。
コウモリ対策でよくある5つの失敗と正しい順番
次の5つは、どれも実際に起きている失敗です。とくに3番目と4番目は、対処する前より状況が悪くなります。
| 失敗 | 何が起きるか | 正しい対処 |
|---|---|---|
| 目立つ出入り口を1か所だけ塞いだ | 別のすき間から入られ、数日で音が再開する | 日没時の観察で全部を洗い出してから、まとめて封鎖する |
| 忌避剤だけで終わらせた | 効果が切れた頃に戻ってくる | 追い出しのあと、必ず物理的な封鎖まで行う |
| 追い出した当日に塞いだ | 残っていた個体を閉じ込め、死骸の臭いとウジが出る | 数日かけて出入りがないことを確かめてから塞ぐ |
| 夏(6〜8月)に追い出した | 飛べない子が取り残され、腐って被害が悪くなる | 9月以降まで待つ。夏は調査と見積もりだけ進める |
| フンを掃除機で吸った | 粉じんが舞い、ダニも屋内へ広がる | 湿らせてから拭き取り、密閉して捨てる |
どちらも、屋根裏でコウモリを死なせてしまう失敗です。先に書いたとおり臭いとウジが数週間続き、天井を開けて死骸を探す作業まで加わります。急がず順番を守ってください。
件数の多い順は当社の相談記録によります(2026年9月時点)。
相談目安 開きが1.5cmを超え、まわりにすじ状の汚れがあるとき。
プロの視点 目立つ1か所を塞いだあとも、こうした設備の付け根を一つずつ見ていきます。
コウモリの追い出し費用と金額が変わる5つの要因
費用の話でつまずきやすいのは、作業そのものより「どこまで調べるか」で金額が動く点です。次の金額は関東・山梨・静岡での一般的な目安です。
コウモリ対策の被害レベル別費用相場
| 被害レベル | 費用目安 | 想定される作業 |
|---|---|---|
| 軽度 | 1〜5万円 | 出入り口が1〜2か所で、手の届く高さの封鎖 |
| 中度 | 5〜15万円 | 複数箇所の封鎖と、フンの清掃・消毒 |
| 重度 | 15〜30万円台 | 屋根裏の広範囲、断熱材の交換を含む原状回復 |
| 高所・足場 | +5〜20万円 | 屋根・2階軒天で足場や安全設備が必要 |
軽度
中度
重度
高所・足場
コウモリの追い出し費用を変える5つの要因
- 調査範囲:音のする面だけか、建物全周と屋根裏まで通しで見るか
- 侵入口の数:塞ぐすき間の数と、位置の高さ
- 清掃・消毒の範囲:フンのたまった面積と、消毒まで含むかどうか
- 再発防止工事:金属メッシュや板金による封鎖の仕上げと、断熱材の交換
- 足場:2階以上や急勾配の屋根で、仮設足場が要るかどうか
このうち総額にいちばん響くのは足場です。逆に、換気口まわりだけで済む段階なら軽度の範囲で収まります。音に気づいた時点が、いちばん安く終わる時期です。総額の安さだけで選ばず、調査・追い出し・封鎖・清掃・消毒・再点検・保証がどこまで含まれるかを確かめてください。費用の内訳はコウモリ駆除業者の費用相場で解説しています。地域別の事例は世田谷区のコウモリ駆除と横浜市のコウモリ駆除で紹介しています。
費用は、被害がどこまで広がっているかで大きく変わります。軽度なら追い出しと封鎖で済みますが、重度まで進むと清掃・消毒・建材の交換が加わります。
金額は2026年9月時点の目安で、現地調査後に確定します。
業者を選ぶときに契約前へ確認したい8項目
依頼先を決めるときに、いちばん見てほしいのは「時期の説明をするかどうか」です。6〜8月の問い合わせに「今日すぐ追い出せます」と即答する業者は、子の取り残しを考えていない可能性があります。誠実な業者なら、「いまの時期は追い出しも封鎖もできないので、調査だけ先に行いましょう」と説明します。
| 確認項目 | 見るべきポイント | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 現地調査 | 屋根裏に入って調べるか | 電話だけで金額を出すと追加請求になりやすい |
| 見積もりの内訳 | 追い出し・封鎖・清掃・消毒が分かれているか | 一式だと何にいくらか分からず比較できない |
| 封鎖の箇所数 | 箇所数と使用材料が書いてあるか | 記載がないと当日に追加が出る余地が残る |
| 足場・高所作業 | 要否と、要るなら金額まで確定しているか | 総額にいちばん影響する項目のため |
| 保証内容 | 保証期間と対象範囲が書面にあるか | 口頭だけの保証は後から確認できない |
| 法令の説明 | 鳥獣保護管理法に触れ、追い出しで対応すると説明するか | 殺処分を提案する業者は法令理解が足りない |
| 時期の説明 | 出産・子育て期に「今すぐ追い出せる」と言わないか | 子の取り残しを考えていない可能性がある |
| 清掃・消毒 | 封鎖だけでなくフンの清掃とダニ対策まで含むか | 清掃を省くと、かゆみと臭いが残る |
封鎖が完全だったかどうかは施工直後には分かりません。翌年の活動期を迎えて初めて、戻ってこなかったと確認できます。保証期間が数か月で切れる契約では、この確認が済む前に保証が終わります。
比較の観点は失敗しない害獣駆除業者の選び方と関東の害獣駆除業者の比較にまとめています。
よくある質問|コウモリの追い出しに関する5問
コウモリの相談で、実際によくいただく5問をまとめます。回答の数値と費用は本文と同じ基準です。
Q. コウモリを自分で捕まえて駆除してもよいですか?
A. できません。コウモリは鳥獣保護管理法で守られており、許可なく捕獲・殺傷することはできません。できるのは追い出しと出入り口の封鎖に限られます。
Q. コウモリの追い出しに適した時期はいつですか?
A. 4〜6月上旬と9〜10月です。出産・子育て期の6〜8月は飛べない子が残るため避け、冬眠期の11〜3月も追い出せません。
Q. 追い出したのにコウモリが戻ってくるのはなぜですか?
A. 塞ぎ残しが最も多い原因です。アブラコウモリは約1.5cmのすき間を通るため、1か所塞いでも別のすき間から入り直します。
Q. 追い出しと封鎖の費用はどれくらいかかりますか?
A. 軽度1〜5万円、中度5〜15万円、重度15〜30万円台が目安です。屋根や2階軒天で足場が要る場合は+5〜20万円で、現地調査後に確定します。
Q. コウモリのフンに健康上のリスクはありますか?
A. 気をつけたいのは、粉じんとダニです。乾いたフンは粉じんになって舞い、寄生していたダニによるかゆみの相談もあります。清掃時は防じんマスクと手袋を着け、素手で触れないでください。
まとめ|コウモリの追い出しは時期と封鎖で決まる
コウモリ対策でいちばん多い失敗は、出入り口の見落としと時期の間違いです。どちらも作業した直後には気づけず、数週間後に音が再開して初めて分かります。そして2度目の対処は、フンが増えているぶん1度目より費用がかかります。手の届く高さで出入り口が1〜2か所なら、ご自身で対応してもかまいません。2階以上の高所、複数の出入り口、屋根裏にたまったフンのいずれかがあれば、無理をせず相談してください。
コウモリの追い出しのご相談をハウスガード24にいただく理由
日本害獣駆除センター「ハウスガード24」は、ネズミ・コウモリ・ハクビシン・イタチ・アライグマの被害に自社施工で対応しています。コウモリの追い出しでご相談いただく前に、当社の進め方と保証の範囲をご確認ください。
現地調査もお見積もりも無料
被害の範囲と侵入口を確認する現地調査、お見積書の作成に費用はいただきません。中を見てもらってから、依頼するかどうかを決められます。
見積書で作業内容を1つずつ確認できる
どこを何箇所ふさぐのか、清掃と消毒はどの範囲までかを、作業項目ごとに分けてお見積書へ記載します。何をするのか分からないまま契約する必要はありません。
対策工事に永年保証
施工した範囲を再点検し、再被害が確認された場合は無償で再施工します。工事完了日が保証の開始日です。
「永年」の定義:当社が害獣の駆除・対策に係る事業を継続している期間、かつご本人が保証住宅にお住まいの期間に有効です。ご本人限りの保証で、建物を譲渡した場合は次の所有者へは引き継がれません。
保証の対象外:施工していない範囲からの侵入/天災(地震・台風・落雷・水害・豪雪など)/建物の経年劣化・腐食・変形/封鎖箇所に手を加えた場合/害獣が地中を掘って床下へ入った場合/足場を組まないと調査・施工ができない範囲。

噴霧器を工事お申し込みの方全員に
対策工事をお申し込みの方全員に、害獣よけ自動噴霧器「ネズミガード24」(9,800円相当)をお付けします。
担当した職人と直接やりとりできる
担当した駆除職人とLINE・電話・メールで直接連絡が取れます。工事のあとで気になることが出ても、窓口を通さずそのまま相談できます。
受付は24時間365日
お問い合わせから最短30分でお伺いします。受付は24時間365日で、夜間や休日のご連絡にも対応します。
Googleクチコミ ★5.0
Googleクチコミは★5.0(32件・2026年9月時点)です。実際にご依頼いただいた方の評価として公開しています。
対応エリアと営業所
関東・山梨・静岡に対応しています。営業所は東京本社(中央区日本橋茅場町)と千葉(松戸市)・埼玉(熊谷市)・神奈川(大和市)・茨城(つくば市)・山梨(甲府市)・静岡(静岡市)・浜松(浜松市)の8か所です。群馬・栃木は近隣の営業所から出張対応します。
コウモリの追い出しで気になるサインが1つでもあれば、状況を伺うところから始められます。お電話でご相談ください。
時期を選び、全部出たことを確かめてから1.5cmのすき間まで塞ぎます
追い出しは4〜6月上旬か9〜10月に行います。捕獲と殺傷はできません。封鎖の前に、数日かけて出入りがないことを確かめてください。
まず確認すること
音がする時刻、フンの位置、気づいた時期の3つを記録しておきましょう。
費用の考え方
総額にいちばん響くのは足場です。軽度のうちなら封鎖だけで収まります。
相談する目安
音が2週間以上続く、フンの量が増えた、出入り口が2か所以上ある場合です。
封鎖が完全だったかどうかは、翌年の活動期を迎えて初めて分かります。音が戻ったのなら、1.5cmほどのすき間がどこかに残っています。前回の施工箇所も含めて、建物全体を見直します。
ハウスガード24の対応:建物全周の再調査/通気を残した金属メッシュでの封鎖/工事を行った範囲への永年保証
※現地調査・お見積もりは0円です。永年保証は、対策工事を実施した場合に当社が実際に工事を行った範囲を対象として適用されます。建物全体を無条件に保証するものではありません。
コウモリの追い出しと一緒に確認したい5つの記事
コウモリ対策の全体像、費用の内訳、業者の選び方、屋根裏の物音の切り分けは、次の5ページで確認できます。

