ハクビシンの追い出しは、忌避剤をまくだけでは終わりません。屋根裏に残っていないことを見届け、ためフンを安全に片付け、使われていた侵入口を最後に塞ぐところまでが一続きの対策です。この記事では、相手の見分け方、実施の時期、鳥獣保護管理法、5ステップの手順、よくある失敗、費用、業者へ切り替える目安を順に説明します。
ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象です。許可なく捕獲・殺傷する方法は選ばず、子どもがいないかと出口の位置を確かめてから追い出しを進めてください。
- まず5本指の足跡、ためフン、夜のドタドタ音から相手を見分けます。
- 追い出し前に、主な出口と予備の侵入口を建物の外周で把握しておきましょう。
- 忌避剤は出口へ向かう順番で使い、奥へ追い込まないようにします。
- 2〜3夜続けて出入りがないのを確かめてから塞ぎ、清掃・消毒のあとにもう一度点検します。
やらないこと:足音がするうちに入口をすべて塞ぐこと、許可のない罠を仕掛けること、屋根に上がって作業すること。
- ハクビシンの追い出し前に30秒で確認する6項目
- ハクビシンかどうかを足跡・フン・音・侵入口で見分ける
- ハクビシンを追い出さず放置する4つのリスク
- ハクビシンの追い出し時期は春と秋を目安に判断
- ハクビシンの追い出しで守る鳥獣保護管理法
- ハクビシンの追い出し前に準備する5つの記録
- ハクビシンを追い出す5ステップと失敗を防ぐ順番
- ハクビシンの追い出しで起こりやすい5つの失敗
- ハクビシン追い出しをDIYから業者へ切り替える基準
- ハクビシンの追い出しはどの段階で相談する?3目安
- ハクビシン追い出しの費用は5要因で変わる
- ハクビシン追い出しの施工写真と永年保証の対象
- よくある質問|ハクビシン追い出しの5つの疑問
- まとめ|ハクビシンの追い出しは5手順で安全に進める
- ハクビシン追い出しとあわせて確認したい記事
ハクビシンの追い出し前に30秒で確認する6項目
追い出しを始める前に、相手がハクビシンかどうかと、屋根裏に住み着いているかを見ておきましょう。下の項目のうち2つ以上当てはまるときは、ご自身で追い出しを始めず、先に現地調査を頼んでください。
当てはまる項目をチェックしてください
姿を見ていなくても、5本指の足跡、果物の種が混じるためフン、電線や雨樋の近くの足跡、夜の重い足音が重なれば、ハクビシンの疑いが強まります。
2つ以上当てはまる場合は、ハクビシンが屋根裏を利用しているおそれがあります。相手を決めつけず、出口の位置と子どもがいないかを確かめてから、手順を決めましょう。
ハクビシンかどうかを足跡・フン・音・侵入口で見分ける
追い出し方を選ぶ前に、相手がハクビシンなのか、アライグマ・タヌキ・イタチなのかを見分けておきましょう。音だけでは区別がつきにくいため、足跡、フン、臭い、侵入口の4つを合わせて見ます。重い足音に加えて庭も荒らされているときは、アライグマ駆除完全ガイドの特徴とも比べてください。
足跡は5本指で、前足は約4〜5cm
ハクビシンの前足は5本指で、目安は約4〜5cmです。後足はかかとまで付くと縦長になり、細い場所を直線的に歩く場合があります。泥やほこりで形が崩れるため、指の本数だけで決めず、ほかの跡と合わせて判断します。
相談目安 同じ姿に加えて果樹の食害、ためフン、夜間の屋根裏音が重なる場合です。
プロの視点 調査では、姿だけで決めず、5本指の足跡と8〜10cm程度の侵入口も合わせて見ます。
ためフンに果物の種や果皮が混じるかを見る
同じ場所に数cmのフンが蓄積し、柿、ビワ、ブドウなどの種や果皮が混じる場合は、ハクビシンを候補に入れて考えましょう。ためフンは量が多く、天井のシミ、アンモニア臭、ダニの発生につながる場合があります。
夜のドタドタ音と、音が動く道筋を聞く
ハクビシンは夜に動くため、屋根裏では梁の上を歩く重い音がします。ただしアライグマも似た音を出すので、庭の荒らされ方、足跡の大きさ、侵入口、フンの中身も合わせて見ておきましょう。私はお客様に、猫が歩くようなドシドシした音か、爪でカタカタするような音かを伺います。音の質を聞くだけで、相手をかなり絞り込めるからです。
電線・雨樋と8〜10cmの侵入口を調べる
電線、雨樋、塀、庭木を使って屋根へ上がり、屋根材と外壁の取り合い、軒天、換気口の開口を利用します。侵入口は8〜10cm程度が目安ですが、部材が押し広げられる場合もあります。
| 候補 | 足跡 | フン・臭い | 音・行動 | 侵入口の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ハクビシン | 5本指、前足約4〜5cm | 種子入りのためフン、獣臭 | 夜間のドタドタ、電線・雨樋 | 8〜10cm程度 |
| アライグマ | 5本指、前足約5〜6cm | 太めで内容物が多様 | 重い音、庭やゴミ荒らし | 中型獣が通る開口 |
| タヌキ | 4本指が基本 | 屋外のためフン | 地上移動が中心 | 床下・物置下 |
| イタチ | 5本指だが細長い | 細長いフン、強い獣臭 | 軽く素早い足音 | 約3cm |
| ネズミ | 小さな4本・5本指 | 4〜20mmの粒状フン | カリカリ・カサカサ | 1.5〜3cm |
数値は個体差や地面の状態で変わる目安です。2026年8月時点の農林水産省資料を参考に、足跡・フン・音・侵入口の4要素を組み合わせ、現地調査後に種類を判断します。
ハクビシンの生態と被害サインの全体像はハクビシン駆除完全ガイドにまとめています。この記事では、追い出しの順番と失敗の防ぎ方に絞って説明します。
ハクビシンを追い出さず放置する4つのリスク
放置すると、ためフンによる衛生の問題に加えて、断熱材や天井材の汚れ、配線の傷み、別の入口からの再侵入へと被害が広がるおそれがあります。追い出しは安全な時期と順番を選び、先に入口の場所をつかんでおきましょう。
放置したときの影響を、衛生・建物・電気設備・再侵入の4つの面から見ていきます。
ためフンが粉じん・ダニの原因になる
フン尿が乾燥すると粉じんが舞い、ダニやノミが室内へ移る場合があります。素手で触らず、汚れた場所が広いときは、防護具と消毒まで含めて片付け方を考えましょう。
断熱材と天井材へ臭いが染み込む
同じ場所へ排泄すると、断熱材が押しつぶされ、石こうボードへシミが出ます。表面補修だけでは臭いと汚れが残る場合があります。
配線やダクトが動かされることがある
移動や営巣で配線・換気ダクトに触れ、接続部が緩む場合があります。焦げ臭い、設備が止まるなどの異常があれば、専門の職人に点検を頼みましょう。
出口だけ追えば別の入口から戻る
建物には複数の開口があるため、忌避剤で一時的に離れても入口を残すと戻ります。調査では、外周を一周して封鎖の計画を作ります。
ハクビシンの追い出し時期は春と秋を目安に判断
追い出しの時期は、月だけでは決められません。春と秋を候補にしつつ、子どもの有無、気温、出口の位置、自治体の決まりを見て、家ごとに決めます。
春は出産と子育ての気配に気をつける
春から初夏は、出産や子育ての時期に重なります。私の経験では、ハクビシンは暖かくなってくる春、ゴールデンウィークの前後に子どもを産むことが多いです。日中の鳴き声、複数の足音、母親だけが夜に出入りする様子があるときは、追い出しも封鎖も始めないでください。
秋は冬の前に住み着かれないよう入口を見る
秋は果実や餌を求めて住宅周辺へ来ることがあり、冷え込む前に屋根裏へ定着する場合があります。柿やビワの落ちた実、雨樋の足跡、ためフンがないかを見て回りましょう。
真夏・厳寒・荒天時は作業条件を優先する
高温の屋根裏、凍結した屋根、強風や雨天は作業者の危険が高くなります。忌避剤の効き目より、出口の位置を安全に確かめられるか、高い所で作業できるかを先に考えます。
| 時期 | 見ること | 追い出し判断 | 避けたい理由 |
|---|---|---|---|
| 春 | 日中の鳴き声・複数の足音 | 子どもがいないと分かってから | 子どもを残す可能性 |
| 初夏〜夏 | 屋根裏の高温・子育て兆候 | 専門業者の調査を優先 | 閉じ込め・熱中症リスク |
| 秋 | 果樹・雨樋・夜間出入り | 不在確認と封鎖を計画 | 冬前に定着しやすい |
| 冬 | 活動痕・天候・足場 | 個体の動きを見て判断 | 低温・凍結・移動低下 |
| 通年 | 入口・ためフン・臭い | 月ではなく生息状況で決定 | 一律の適期はない |
この表は2026年8月時点の一般的な判断目安であり、地域、気温、個体の繁殖状況で変わります。追い出しの日は、住み着き方と自治体の決まりを見たうえで、現地調査のあとに決めます。
時期を判断するときは、カレンダーだけでなく、屋根裏の音が始まった日、日中の鳴き声、夜間の出入り回数、外気温、雨天の影響を同じ記録にまとめておきましょう。たとえば、夜だけ1頭分の音がして日中は静かで、主な出口が地上から見える家と、日中も小さな鳴き声が続く家とでは、選ぶ手順が違います。
追い出しの日は、作業の前と後で、入口の候補を同じ角度から撮っておきましょう。新しい足跡や毛の付着が翌朝に増えていないかを見比べるためです。風雨が強い日は痕跡が消えやすく、屋根の上の安全も確保しにくいため、無理に予定どおり進めないでください。
近所の屋根や電線へ移っただけなら、数日後に戻ってくるおそれがあります。自宅の入口だけでなく、庭木、塀、物置、電線、雨樋が屋根までの通り道としてつながっていないかを見て、餌になる落ちた実や屋外のペットフードも、一緒に片付けておきましょう。
ハクビシンの追い出しで守る鳥獣保護管理法
ハクビシンは特定外来生物ではありませんが、鳥獣保護管理法の対象です。住宅地での捕獲には、方法、場所、時期、許可、狩猟免許などの条件が関係します。
捕獲・殺傷には自治体の許可が要る
追い出しと捕獲は別の行為です。箱わな、くくりわな、粘着物などで捕まえるには、自治体の許可を受け、従事者の条件も満たしていなければなりません。
捕まえた個体の扱いは自治体に聞く
捕まえた個体を家で飼ったり、別の地域へ運んだりしないでください。扱い方は、自治体か許可を受けた専門業者に、地域の決まりと処理の方法をたずねましょう。
許可の仕組みは自治体の窓口で聞く
制度の基本は環境省「捕獲許可制度の概要」に載っています。無許可捕獲は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象となる場合があるため、自己判断で罠を設置しないでください。
ハクビシンの追い出し前に準備する5つの記録
追い出しの準備は、忌避剤を買うことより、出口、いる場所、子どもの気配、フン、周りの餌を書き留めることから始めます。5つを1枚の紙に書き出すと、自分でどこまでできるかも見えてきます。
音がする場所と時間帯を部屋ごとに記録する
21時、深夜、明け方などの時刻ごとに、どの部屋からどの方向へ音が移動したかを書き留めておきましょう。毎晩同じ経路なら、梁や壁際の通り道の見当がつきます。
出入りを見た方向と建物外周を撮影する
雨樋、電線、庭木、屋根の取り合い、軒天、換気口を、地上から撮っておきましょう。入口候補の大きさと、周りの黒い汚れ、毛、爪跡が分かる角度で撮っておくと、調査のときに話が早く進みます。
ためフンの位置・量・臭いを記録する
清掃前に全体・近接・大きさ比較の3枚を撮り、同じ場所に増えているかを記録しておくと、増え方が分かります。乾いたフンを掃除機で吸ったり、素手で内容物を確かめたりしないでください。
餌になる果物・生ごみ・ペットフードを片付ける
落果、屋外の生ごみ、ペットフード、池の餌は寄り付きの原因になります。追い出しの前から餌を片付けておくと、戻ってくる理由も一緒に減ります。
出口として残す1か所と封鎖候補を区別する
入口をすべて塞ぐと中に閉じ込めてしまうため、主に使われている出口は残し、ほかの開口は、塞ぐ候補としてメモしておきましょう。出口が分からない場合は、追い出しを始めないでください。
ハクビシンを追い出す5ステップと失敗を防ぐ順番
手順は「特定・出口確保・奥から誘導・不在確認・封鎖」の5ステップです。順番を逆にすると、屋根裏の奥へ追い込む、子どもを残す、別の部屋へ移動させる事故につながります。
ステップ1:種類と子どもの有無を見極める
5本指の足跡、ためフン、夜の音、雨樋側の出入りから、アライグマやイタチとの違いを見分けます。日中の鳴き声や複数の足音があれば、子どもがいるものとして進めます。
ステップ2:主な出口を残し、ほかの開口に番号を付ける
建物の周りを一周し、屋根、軒天、換気口、配管、床下通気口を見て回ります。主な出口は塞がず、追い出しのあとに施工する箇所を写真と番号で残しておくと、施工の打ち合わせがしやすくなります。
相談目安:開口が複数見つかった場合は、1か所だけ塞いで終わりにせず、建物全体を調べてもらってください。
プロの視点:封鎖の工事では、下地の傷み方から開口の広がりやすさを判断し、封鎖材を選びます。
ステップ3:屋根裏の奥から出口方向へ誘導する
忌避剤を使う場合は製品表示に従い、出口と反対側の奥から少量ずつ進めます。出口側から噴霧すると奥へ追い込み、壁内や別室へ移動させる場合があります。
狭い屋根裏へは、無理に体を入れないでください。
市販の忌避剤を使う前に、対象の動物、使える場所、火気や電気設備からの距離、換気の方法、使う量を製品の表示で読んでおきましょう。人やペットが生活する部屋へ流れ込む位置、食品や寝具がある場所、断熱材へ液が染み込む使い方は避けてください。製品表示で屋根裏での使用が認められていない製品は、屋根裏には使えません。
噴霧している間は出口側を見張り、出て行った方向と時刻を書き留めておきましょう。外へ出る姿を1回見ただけでは、別の個体や子どもが残っているかどうかは分かりません。物音が別の部屋へ移ったら追い出しをやめ、壁の中へ追い込んでいないかを調べてもらってください。
反応が弱いときは、忌避剤を大量に足すのではなく、種類の見立て、出口の位置、使う場所を見直しましょう。アライグマ、イタチ、ネズミ、コウモリでは法的な扱いと通れる隙間が異なり、同じ製品や同じ順番で対応できるとは限りません。
ステップ4:2〜3夜続けて、音・出入り・新しいフンを見張る
追い出した直後には塞がず、夜の音、屋外のカメラ、足跡、新しいフンで、もういないことを確かめましょう。
音のほかに、出口の前に置いた紙片やテープが動いていないか、臭いが強まっていないかも見ておくと、見極めの材料が増えます。紙片は入口を塞がない位置に軽く置くだけにし、動物を閉じ込める材料にはしません。建物を傷める見張り方はしないでください。
2〜3夜は目安で、天気や個体の動きによって長くなる場合があります。雨で足跡が消えた日、強風でカメラが動きにくかった日、近所の物音と聞き分けられなかった日は数に入れず、材料がそろってから封鎖に進みます。
ステップ5:侵入口を封鎖し清掃・消毒する
いないことを確かめたら、金網、パンチングメタル、板金など、建物に合う雨風に強い材料で入口を塞ぎます。ためフンを片付け、汚れた断熱材や天井材をどこまで処理するかを決めます。
封鎖材料は、開口の場所と建物の動きに合わせて選びます。軒天や屋根の取り合いでは、金網、パンチングメタル、板金などを下地へ固定し、雨水の流れと換気を妨げない納まりにします。発泡材やコーキングだけで大きな開口を埋めると、紫外線や建物の動きで劣化し、押し広げられる場合があります。
ためフンは、乾いたまま舞い上げないよう湿らせてから、場所を区切って片付けます。汚れた断熱材は表面を消臭しても臭いが戻ることがあるため、交換する部分と残せる部分を見極めます。天井材にシミが出ているときは、清掃のあとも湿りや変色が残っていないかを見ます。
施工のあとは、塞いだ箇所に加えて、隣の換気口、配管が壁を通る部分、増築部の継ぎ目も見直します。入口が1か所に見えても、ハクビシンは別の開口を試すことがあるためです。私がほかの業者の施工後に見た現場でも、塞いだつもりの箇所の細部に隙間が残っていたり、侵入口そのものが見落とされていたりしました。施工前後の写真を同じ番号でそろえておくと、どこが保証の対象かも後から分かります。
相談目安 夜間の出入り方向と同じ位置に8〜10cm程度の隙間がある場合です。
プロの視点 施工では、塞ぐ前に雨水の流れと換気の通り道を見て、建物に合う雨風に強い材料を選びます。
相談目安 雨樋付近に爪跡や黒い汚れがあり、同じ方向から夜間に音がする場合です。
プロの視点 調査では、入口だけでなく屋根までの通り道もつかみ、再び上がられる足がかりを減らします。
追い出し当日に残す5つの記録
- 開始前の時刻・天候・屋根裏の音:作業前後の変化を比較するためです。
- 主な出口と予備の開口の写真:閉じ込めを防ぎ、封鎖順を共有するためです。
- 忌避剤を使った位置・量・方向:奥から出口へ誘導できたかを後で振り返るためです。
- 外へ出た個体の方向と頭数:別個体や子どもの残留を判断する材料にするためです。
- 翌朝の足跡・フン・臭い・物音:不在確認を感覚だけで終わらせないためです。
記録はスマートフォンの写真に加えて、簡単な間取り図に番号を書き込んでおくと、あとで見返しやすくなります。屋根の北側を01、軒天を02、換気口を03のように決めて、写真の名前にも同じ番号を付けておきましょう。翌日の変化と施工後の様子を同じ場所で比べられるので、見落としや説明の食い違いが減ります。
近所の家へ移る姿を見ても、自宅から離れたとはまだ言えません。ハクビシンは電線、塀、屋根を伝って動き、静かになったあとで元の入口へ戻る場合があるからです。出ていった方向を書き留め、翌日からも同じ時間帯に入口の周りを見ておきましょう。近所の敷地には無断で入らず、必要なら様子だけを伝えてください。
工事では、清掃と消毒の前に、室内側の点検口、換気の通り道、空調設備の位置を調べておきます。屋根裏の粉じんや臭いが生活空間へ流れないように区画し、フンを回収した後に汚染面を処理します。市販の薬剤を混ぜる、用途外の濃度で使う、換気できない場所へ大量にまくといった方法は避けてください。
施工後の見直しでは、封鎖材の外れに加えて、新しい黒いこすれ、毛、爪跡、屋根裏の音、ためフンの増え方を見ます。1週間程度は同じ時間帯の記録を続け、異常があれば施工写真の番号と照らし合わせましょう。雨や強風のあとは、屋根材と塞いだ部分から雨が入っていないかも地上から見て、雨漏りの気配があれば屋根の専門職に相談してください。
家の中へ姿を見せた場合は、追い回して出口を変えさせないでください。人とペットを別室へ移し、開けられる外部扉が安全に確保できる場合だけ距離を取って退路を残します。家具の隙間へ入り込んだ、噛みつくおそれがある、高所から落下する可能性がある場合は、室内での作業はやめて、専門業者へ連絡しましょう。
ハクビシンの追い出しで起こりやすい5つの失敗
失敗の多くは、忌避剤の種類より、手順の順番と見落としから起こります。入口、子ども、いなくなったかの見極め、清掃、再発防止のどれかを省くと、別の場所へ移動しただけで終わる場合があります。
入口を先にすべて塞いで建物内へ閉じ込める
足音がするうちに塞ぐと、壁の中や室内へ移ったり、死骸の臭いや虫が出たりするおそれがあります。私がお客様に「これだけはやらないで」と伝えているのが、追い出しをせずに入口だけを塞ぐことです。壁の中や屋根裏、床下に閉じ込めてしまうからです。出口を残し、いなくなったのを確かめてから塞ぎます。
出口側から忌避剤を使い奥へ追い込む
外へ出る方向と逆に噴霧すると、屋根裏の奥や壁の中へ逃げ込みます。私が伺った家でも、ご自身で追い出そうとして奥へ追いやってしまい、点検口を新しく開けなければならなかったことがありました。外周の主な出口を先につかみ、奥から出口へ向けて追う順番にします。
子どもを残して親だけ追い出す
親の出入りが止まっても、日中の鳴き声や小さな足音が残る場合があります。鳴き声が聞こえるうちは塞がず、専門業者に見てもらってください。
ためフンを残し臭いだけ消す
消臭剤では臭いが一時的に弱まるだけで、フン尿が染みた断熱材や木部の汚れはそのままです。調査で汚れの広がりを見て、清掃、消毒、部材の交換をどこまで行うかを決めます。
コーキングだけで入口を埋めて再び開けられる
中型害獣が押し広げられる開口に柔らかい充填材だけを使うと、再び剥がされる場合があります。工事では、金網や板金を下地へ固定し、端部を補強します。
ハクビシン追い出しをDIYから業者へ切り替える基準
DIYで行えるのは、外からの記録、餌の片付け、手が届く少量の清掃までです。子ども、高所、複数の入口、大量のためフン、強い臭いがある場合は、追い出しを始める前に業者へ切り替えましょう。私は現場で、追い出しや封鎖をご自身で試すことは勧めていません。
自分で続けられる条件
- 地上から主な出入り口が見え、屋根や狭い屋根裏へ入らずに済むこと。
- 子どもの鳴き声や複数の足音がなく、相手の種類におおよその見当がついていること。
- 少量の記録と餌の片付けに限定し、捕獲や高所封鎖を行わないこと。
業者へ切り替える条件
- 侵入口が2か所以上あり、主な出口を特定できない場合。
- 屋根裏で日中の鳴き声、複数の足音、強いためフン臭がある場合。
- 2階軒天、屋根、電線付近など足場や安全設備が必要な場合。
- 断熱材、天井材、配線へ汚染や破損が広がっている場合。
切り替えを決めるときは、作業の高さに加えて、法律の手続き、種類の見極め、清掃の広さ、建物の補修の4点を考えます。追い出しができても、天井材や断熱材の交換、電気配線の点検、屋根の雨仕舞いには、それぞれ別の職人の手が要る場合があります。見積もりの段階で、誰がどこまで受け持つかを聞いておいてください。
業者へ伝える記録は、音がする部屋と時刻、フンの場所と量、出入りを見た方向、試した製品、家族やペットが過ごす部屋の5つです。写真を建物全体、入口候補、被害箇所の順に撮っておくと、業者が現地に来る前から、どこを先に見るべきかを絞れます。
専門業者が行う4つの手順
- 音・フン・足跡・出入りの記録から、種類と住み着いている場所を見立てる。
- 建物外周を一周し、主な出口と予備の侵入口を特定する。
- 子どもの有無と法律上の扱いを確かめ、住み着き方に合う追い出しを行う。
- いなくなったのを見届けてから封鎖と清掃・消毒を行い、施工箇所を見直す。
相談目安 地上から入口を特定できず、複数の劣化部に毛や汚れが残る場合です。
プロの視点 害獣対策で塞ぐ所と建物の補修で直す所を区別し、雨仕舞いを損なわない施工計画を立てます。
ハクビシンの追い出しはどの段階で相談する?3目安
急ぐかどうかは、音の大きさより、子どもの可能性、入口の数、ためフン、建材への影響で決めます。中度より上なら、忌避剤を足す前に、出口と封鎖の段取りを専門業者に見てもらいましょう。追い出せたとしても、2階の軒天や屋根にある入口を塞ぐ作業と、屋根裏にたまったフンの片付けが控えています。足場が要る高さは、ご自身では確かめられません。
今の状態に近いカードを選び、自分でできることと相談の時期を決めてください。
外周の記録と餌対策を始める段階
- 庭や雨樋で足跡を1回見た
- 屋根裏の音はまだ不定期
- ためフンや強い臭いはない
- 落果と生ごみを片付ける
- 出入り方向を地上から撮影
- 音の時刻を7日記録
追い出しの前に住み着き方を調べる段階
- 夜間のドタドタ音が毎日続く
- ためフンや天井のシミがある
- 入口候補が複数ある
- 忌避剤を追加しない
- 子どもの鳴き声がないか聞く
- 調査と見積もりを依頼する
安全と法令を優先して任せる段階
- 日中も鳴き声や複数の足音
- 大量のためフンと強い臭い
- 高所・配線・天井材に影響
- 屋根裏や屋根へ入らない
- 無許可の罠を使わない
- 追い出し・清掃・封鎖を一体で相談
追い出しは、個体を外へ出すだけでは終わらず、子どもの有無、ためフン、複数の侵入口まで見る作業です。ハウスガード24では、調査から追い出し、清掃、再発防止工事までを自社の職人が行います。
ハウスガード24の対応:主な出口と予備の侵入口を特定/子どもの兆候と法律を確認/不在確認後に耐候材料で封鎖
※現地調査・お見積もりは0円です。永年保証は、対策工事を実施した場合に当社が実際に工事を行った範囲を対象として適用されます。建物全体を無条件に保証するものではありません。
ハクビシン追い出しの費用は5要因で変わる
費用は忌避剤の量ではなく、調べる場所の広さ、侵入口の数、ためフンの清掃、再発防止工事、高所作業で変わります。見積もりでは、追い出しだけの金額と、封鎖までを含めた総額を別々に聞いておきましょう。
ハクビシン追い出し対策の被害レベル別費用
| 被害レベル | 費用の目安 | 想定される状況 |
|---|---|---|
| 軽度 | 1〜5万円 | 侵入口が少なく、被害範囲が限定的 |
| 中度 | 5〜15万円 | 複数の侵入口、清掃・消毒、追い出しを含む |
| 重度 | 15〜30万円台 | 屋根裏・床下など広範囲、断熱材や再発防止工事を含む |
| 高所・足場 | +5〜20万円 | 屋根や高所の施工で足場・安全設備が必要 |
軽度
中度
重度
高所・足場
見積もりで分ける5つの費用要因
- 調査の広さ:屋根裏だけか、外周・壁内・床下まで調べるか。
- 侵入口の数:屋根、軒天、換気口、配管を何か所封鎖するか。
- 清掃・消毒の範囲:ためフン、断熱材、天井材をどこまで処理するか。
- 再発防止工事:追い出しのみか、不在確認・封鎖・再確認を含むか。
- 高所・足場:2階軒天、屋根、電線付近で安全設備が必要か。
目安は軽度1〜5万円、中度5〜15万円、重度15〜30万円台、高所・足場は+5〜20万円です。2026年8月時点の公開料金をもとにした目安で、現地調査後に確定します。比べる項目は害獣駆除業者の選び方にまとめています。
見積書では、追い出し作業の回数、夜間や高所の点検、ためフン清掃、消毒、断熱材処理、封鎖材料、足場、施工後の再確認を別の項目にしてもらいましょう。「一式」だけでは、どの入口が対象で、再発時にどこまで対応されるか判断しにくいためです。
相見積もりでは、調べる場所と施工箇所をそろえて比べることをおすすめします。1社は追い出しのみ、別の1社は清掃・封鎖・保証まで含む場合、総額だけを並べても条件が一致しません。追加料金がかかる条件と、工事をしなかった場合の費用も、契約の前に聞いておいてください。
追い出しだけで終わるか、再発防止まで行うかを確認
調査・追い出し・封鎖・清掃・保証を一体で行う業者
- 侵入口を建物全体で確認
- 清掃・消毒を範囲で見積もる
- 施工範囲の保証条件を明示
初期費用だけでなく、再侵入を防ぐ工事と再確認まで含むかを見比べてください。施工箇所、材料、保証の対象は、見積書に具体的に書いてもらいましょう。
忌避剤や捕獲作業を中心に行う業者
- 初回費用は抑えやすい
- 封鎖・清掃が別料金の場合
- 再発時の条件を要確認
個体が一時的に離れても、侵入口が残れば戻るおそれがあります。安さだけで決めず、施工後に何が残るかまで確認してください。
害獣別の料金目安と見積書の見方は害獣駆除の費用相場【2026年版】で詳しく解説しています。
ハクビシン追い出しの施工写真と永年保証の対象
ここに載せた写真は、ハウスガード24が自社で管理している施工写真です。写っている屋根の隙間と、ネットで塞いだ様子をもとに、施工の順番を説明します。
相談目安:施工後も新しい音やフンが続く場合は、見落とした侵入口がないかを調べ直してもらいましょう。
プロの視点:施工では、中に害獣が残っていないことを確かめてから、風が通る材料で塞ぎます。
施工はこの順番で進めます
外周を調べて入口に番号を付け、子どもがいないのを確かめてから追い出します。2〜3夜続けて出入りがないのを見届けたら、主な入口とほかの開口を塞ぎ、ためフンの清掃と消毒に進みます。
永年保証は当社が実際に施工した範囲が対象
ハウスガード24の永年保証は、対策工事を実施した場合に当社が実際に工事を行った範囲を対象として適用されます。建物全体を無条件に保証するものではありません。どこを何で塞いだかは、見積書と施工写真で確かめておきましょう。
よくある質問|ハクビシン追い出しの5つの疑問
Q. ハクビシンは忌避剤だけで追い出せますか?
A. いいえ、忌避剤だけでは足りません。一時的に離れても、入口と餌が残っていれば戻ってくるおそれがあります。出口をつかみ、いなくなったのを確かめてから塞ぐところまで計画してください。
Q. ハクビシンの追い出しは自分でできますか?
A. 地上からの記録と餌の片付けまでなら、ご自身でできます。捕獲や高い所での作業が要るとき、子どもがいそうなとき、ためフンが大量にあるときは、専門業者に任せましょう。
Q. ハクビシンを自分で捕まえてもよいですか?
A. いいえ、許可なく捕まえることはできません。鳥獣保護管理法により、捕まえるには自治体の許可が要り、方法や場所、従事者の条件も決まっています。まず自治体の窓口に相談してください。
Q. ハクビシン追い出しの費用はいくらですか?
A. 目安は軽度1〜5万円、中度5〜15万円、重度15〜30万円台です。高所・足場は+5〜20万円で、現地調査後に確定します。
Q. 足音が止まったらすぐ侵入口を塞げますか?
A. いいえ、すぐには塞がないでください。2〜3夜を目安に音、出入り、新しいフンを見て、個体や子どもが残っていないことを確かめてから塞ぎます。
まとめ|ハクビシンの追い出しは5手順で安全に進める
ハクビシンの追い出しのご相談をハウスガード24にいただく理由
日本害獣駆除センター「ハウスガード24」は、ネズミ・コウモリ・ハクビシン・イタチ・アライグマの被害に自社施工で対応しています。ハクビシンの追い出しでご相談いただく前に、当社の進め方と保証の範囲をご確認ください。
現地調査もお見積もりも無料
被害の範囲と侵入口を確認する現地調査、お見積書の作成に費用はいただきません。中を見てもらってから、依頼するかどうかを決められます。
見積書で作業内容を1つずつ確認できる
どこを何箇所ふさぐのか、清掃と消毒はどの範囲までかを、作業項目ごとに分けてお見積書へ記載します。何をするのか分からないまま契約する必要はありません。
対策工事に永年保証
施工した範囲を再点検し、再被害が確認された場合は無償で再施工します。工事完了日が保証の開始日です。
「永年」の定義:当社が害獣の駆除・対策に係る事業を継続している期間、かつご本人が保証住宅にお住まいの期間に有効です。ご本人限りの保証で、建物を譲渡した場合は次の所有者へは引き継がれません。
保証の対象外:施工していない範囲からの侵入/天災(地震・台風・落雷・水害・豪雪など)/建物の経年劣化・腐食・変形/封鎖箇所に手を加えた場合/害獣が地中を掘って床下へ入った場合/足場を組まないと調査・施工ができない範囲。

噴霧器を工事お申し込みの方全員に
対策工事をお申し込みの方全員に、害獣よけ自動噴霧器「ネズミガード24」(9,800円相当)をお付けします。
担当した職人と直接やりとりできる
担当した駆除職人とLINE・電話・メールで直接連絡が取れます。工事のあとで気になることが出ても、窓口を通さずそのまま相談できます。
受付は24時間365日
お問い合わせから最短30分でお伺いします。受付は24時間365日で、夜間や休日のご連絡にも対応します。
Googleクチコミ ★5.0
Googleクチコミは★5.0(32件・2026年9月時点)です。実際にご依頼いただいた方の評価として公開しています。
対応エリアと営業所
関東・山梨・静岡に対応しています。営業所は東京本社(中央区日本橋茅場町)と千葉(松戸市)・埼玉(熊谷市)・神奈川(大和市)・茨城(つくば市)・山梨(甲府市)・静岡(静岡市)・浜松(浜松市)の8か所です。群馬・栃木は近隣の営業所から出張対応します。
ハクビシンの追い出しで気になるサインが1つでもあれば、状況を伺うところから始められます。お電話でご相談ください。
ハクビシンの追い出しは、特定・出口確保・誘導・不在確認・封鎖の順です
忌避剤だけでは、また入られるのを防げません。子どもの有無と鳥獣保護管理法の決まりを確かめ、出口を残して外へ追い出したあと、ためフンの清掃と侵入口の封鎖まで進めます。
まず見ること
5本指、ためフン、音、雨樋側の出入り、子どもの兆候を記録しておきましょう。
費用の考え方
軽度1〜5万円、中度5〜15万円、重度15〜30万円台、高所は+5〜20万円が目安です。
相談する目安
出口不明、日中の鳴き声、複数入口、大量のためフン、高所作業があれば、業者に相談する段階です。
ハクビシン対策は、追い出しの費用だけでなく、ためフンの清掃、断熱材、複数の侵入口、高所の施工を含めた総額で考えます。調査の結果と施工する箇所をお見せしたうえで、どこが保証の対象かをはっきりさせます。
ハウスガード24の対応:追い出し前後の生息確認を記録/侵入口ごとに材料と施工範囲を説明/実際に施工した範囲へ永年保証
※現地調査・お見積もりは0円です。永年保証は、対策工事を実施した場合に当社が実際に工事を行った範囲を対象として適用されます。建物全体を無条件に保証するものではありません。

